ABOUT YAKOIBUN
語られた記憶を
読み継がれる物語へ
夜の海を渡る船の上で、乗り合わせた人々が互いの故郷の怪異を語り合う——夜航異聞という名には、そうして運ばれてくる話を書き留めていきたい、という思いを込めています。
本サイトは、中国・日本をはじめ世界各地の現代の心霊譚・都市伝説・民俗を調べ、その土地の記憶を日本語の物語として再構成する文芸サイトです。ニュース媒体ではありません。ひとつの物語を仕立てるたび、確認できる史実・語り継がれてきた伝聞・筆者が補った創作を切り分け、それぞれがどれに当たるのかを、各記事の「編集部注」で明示しています。
実在する事件や共同体の痛みを、恐怖を煽るための背景装飾として扱うことはしません。特に戦争・迫害・大規模な犠牲を伴う史実を題材にする場合は、実在の犠牲者の経験を代弁しないことを明記したうえで掲載します。物語に現れる儀礼や信仰、歴史的背景は「民俗録」として別途整理し、興味を持った方が出典の手がかりを追えるようにしています。
現在は、中国、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ・オセアニアの5つの地域にまたがる物語を収録し、随時更新しています。
RATINGS
恐怖度と不可解度について
各記事の見出しには、二つの物差しを付けています。どちらも編集部の見立てであって、測定値ではありません。怖さと説明のつかなさは別のものとして付けるので、怖い話が説明のつかない話とは限りません。
恐怖度(★1〜5):どれだけ怖いか
次の項目の合計(最大5)です。
- 基礎……怪異譚であること(+1)
- 直接の脅威……怪異が登場人物へ襲撃・接触・憑依・追跡など、直接働きかける(+2)。気配の観察や伝承の解説、善意の存在だけなら付けません
- 未解決の余韻……結末で脅威が解消されない、または新たな被害や継続を示唆して終わる(+1)。和解・鎮魂・生還で閉じるなら付けません
- 描写の強度……死・暴力、身体や流血を表す語が、本文に際立って多い(+1)
不可解度(◆1〜5):最後まで、どれだけ説明がつかないまま残るか
2026年10月から付けています。次の項目の合計(最大5)で、迷ったときは付けません。
- 基礎……作中で説明のつかない現象が起きる、または解けない謎が残る(+1)
- 型の外……現象の中心が、幽霊・怨霊・祟り・呪い・憑依の定型に収まらない。時間や空間の異常、人間以外の存在、予知、実在の未解決事件など(+1)
- 裏付け……記録・計器・物証、または体験者の外にいる証人が、作中に出てくる(+1)
- 説明の不成立……幻覚や偶然といった合理的な説明が検討され、それでも説明できない部分が具体的に残る(+1)
- 未解明……結末の時点でも、正体や原因が特定されていない。供養や和解で収まるなら付けません(+1)
どう使うか
怖いのが苦手な方は★の少ない話から、説明のつかない話が好きな方は◆の多い話から読むのがおすすめです。たとえば、恐怖度が★5でも、最後に正体が分かって収まる話は不可解度が◆1〜2になり、恐怖度が★2でも、説明がつかないまま残る話は◆5になります。
点数に違和感があれば、お問い合わせから教えてください。